自動車の弊害

 都市の大通りでは自動車に流れは絶え間ない。何でこんなにいるんだ、前より増えている気がするとよく思う。思ったとおり自動車保有台数は年々増えており、昭和50年には2914万台、昭和55年には3899万台、昭和60年には4824万台、平成2年には6050万台、平成7年には7011万台と急増している。  (資料、環境白書

 自動車が問題である理由の1つは、エネルギー効率の悪さである。 旅客輸送での人・km当たりのエネルギー消費量を比べると乗用車はバスの3.6倍、鉄道の6.0倍である。貨物輸送のトン・km当たりのエネルギー消費量を比べるとトラックは鉄道の6.0倍、内航海運の5.7倍と自動車は他の輸送手段に比べ、非常に効率が悪いとわかる。また、日本の輸送手段の分担割合は、旅客輸送では、乗用車が59%、鉄道が29%で、貨物輸送ではトラックが52%、鉄道が5%、残りが内航海運となっているが、自動車の割合は年々増えている。それゆえ、1994年で日本における二酸化炭素排出量19.2%をしめる運輸部門では乗用車が44.3%、トラックが41.0%と自動車が大部分を占める。一方、鉄道はわずか6%に過ぎない。(平成8年の環境白書総説を参照)

 自動車は大気汚染の原因でもある。

 自動車の流れを見ていると、一人しか乗っていない乗用車が多いではないか。乗用車は大体4―6人乗りなのに、一人だけで乗るのはとても効率が悪い。そこで、実際にデータを取った。(データ、IE5.0推奨。あまり厳密ではありません。)
 データからわかることは平均乗車人数が平日少なく土日に多いこと。これは、土日には家族ずれの自動車が多いことが原因として挙げられる。次に朝、特に平日の平均乗車人数が少ないということだ。平日、7―9時は9割が一人乗りという結果だ。この時間帯はマイカー通勤の自動車が多いと考えられる。平日に乗車人数が多かった自動車は現場へ行くか帰るかするワゴン車だった。
 話はそれるが、携帯電話をかけている人もいた。

 エネルギー効率の悪い自動車に一人で乗る余裕があるのは、燃料が安いこともある。ガソリン価格は100円を切っている。そして、通勤・通学、近所への買物へもマイカーを使う始末。このままで良いのだろうか。

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