地球温暖化

 地球温暖化は大気中の温室効果ガス濃度の上昇によって起こる。温室効果ガスには
などがある。地表は太陽から吸収した熱を赤外線として放出するが、温室効果ガスにはその赤外線を吸収し再度放出する性質がある。放出された赤外線の一部は地表へと戻ってくる。温室効果ガスの濃度が上昇すると、熱が逃げにくくなり気温が上昇する。

 産業革命以来、化石燃料の消費量は著しい増加傾向にあり(資料、環境白書)、温室効果ガス、特に二酸化炭素の濃度は増加し続けている。このまま、何の対策もせずに温室効果ガスを排出し続けると、地球の平均気温は今より2050年には約1.5℃、2100年には3℃上昇すると予想されている。わずか数度の平均気温の上昇でも様々な影響が出てくると言われている。  気温が上昇により

  1.  海水の膨張や山岳氷河の融解が起こり海面が上昇する。2100年には海面が今より0.5m上昇すると予想されている。これによって海抜の低い地域は水没する。島しょ国など海抜の低い国々では広域の水没が起こる。
  2.  海水温も上昇するため、水蒸気圧が上がり大気中の水蒸気量が増える。すると、全体の降水量は増えるのだが、豪雨とかんかん照りが繰り返し、大陸奥地では、降水量が減り、砂漠化が進行すると言われている。
  3.  永久凍土地帯に蓄えられているメタンが温度上昇で放出され、さらなる温暖化を招くと言われている。
  4.  植物、動物の生息地域は、気温上昇に伴い北へ移動していく。それに伴う生態系の変化で絶滅する動植物もでてくる。さらに、現在、熱帯・亜熱帯にしか生息しない熱帯性伝染病の媒介をするカ、ダニ、ハエ類も生息地域を温帯にまで広げ、日本でもマラリアなどの伝染病の脅威にさらされることになる。
  5.  気温が高くなると、夏場に体温調整機能の衰えた高齢者が熱中症で死亡しやすくなる。先進国などクーラーが普及している地域はいいのだが、クーラーのない発展途上国などでは多くの死者が出ると予想される。
そのため1997年12月地球温暖化防止京都会議では、先進工業国の二酸化炭素排出量を2008から2012年の間に1990年比5%削減することが合意された。日本は1990年比6%削減することが決まった。資料(環境白書)

詳しくは
EICネット地球温暖化解説
を見てください。

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