国は「温暖化防止のためにライフサイクルを見直そう」と言っていますが、省エネ製品を買ったり、レジ袋を断ったりする他に何をすべきでしょうか?
国は自動車業界や航空の反発があるから積極的に言えないようですが、休日の過ごし方を見直すのは効果があります。
家庭では平均一人当たり年間約1,000kgのCO2が出ています(ガソリンを除く)。家庭の省エネをいくら頑張っても、浮いたお金の使い方を間違えると、逆に温暖化を引き起こしてしまうということです。
例えば、シンガポール旅行をすると約1,200kgのCO2を出したことになります。一人分のCO2排出量を超えてしまいます。
あなたがいっぱい貯めたマイルはCO2をいっぱい排出した証なのです(CO2(kg)=貯めたマイル×0.18)。
だから、例えば年5回行っていた海外旅行を年に1回に減らし、近場で遊ぶようにすれば何と数千kgものCO2を削減することができるのです。
太陽光発電で削減できるCO2は年間1900kg(発電量4500kWhとして)だから、海外旅行を控えるだけで、太陽光発電に匹敵するCO2を削減できてしまうのです。また、使わなかった分は老後の貯蓄に回せます。
遠くへ旅行するのではなく、家でごろごろしたり、近所で遊んだり、車や飛行機でなく電車で移動することが温暖化防止に繋がります。
海外植林ツアーに行ったり、エコツアーで自然と触れ合うのが必ずしも地球にやさしいとはいえないことがわかると思います。現地にお金だけ寄付するのが正解かもしれませんね。
算定根拠
ガソリンのCO2排出係数:2.32kg/L
電車のCO2排出係数:0.019kgCO2/km・人
飛行機のCO2排出係数:0.111kgCO2/km・人