きょうはおかあさんがおでかけします。おとうさんはかいしゃです。
ねっつぃくんはひとりでるすばんすることになりました。
「ねっつぃ、しらないひとにドアをあけちゃだめよ。」
とおかあさんはいいました。
「うん、わかった。まかせておいて。」
ねっつぃくんはげんきよくこたえました。
「じゃあ、いってきます。」
「いってらっしゃい。」
おかあさんはいってしまいました。
ねっつぃくんは、いつもはいちにち１じかんときめられているてれびげーむをきょうはいっぱいやろうとおもいました。
ねっつぃくんはてれびげーむをはじめ、ずーとやっていました。
ちょっとおなかがすいたねっつぃくん、とだなにあるおかしをたべようとおもいました。
ねっつぃくんはとだなのまえまできましたが、おかしにてがとどきません。
そこで、ねっつぃくんはかんがえました。ねっつぃくんはいすをもってきたのです。
ねっつぃくんはいすにのると、おかしにてがとどきました。ついに、おかしをとることができました。
ガタガタ、バッタン。ところが、いすがぐらぐらゆれて、ねっつぃくんはころげおちてしまいました。
「いたいよー、おかあさーん。」
ねっつぃくんはなきました。けれども、いつもはとんできてくれるおかあさんはいまはいません。
ねっつぃくんはしばらくないたあと、おとうさんのいったことをおもいだしました。
おとうさんはこういっていました。
「おとこだったらくよくよなくな。」
でも、そういうおとうさんにおかあさんはこういっていました。
「おとこもおんなもびょうどうなんだから、おんなだってくよくよしちゃだめよ。」
ねっつぃくんはひとりでおきあがりました。
ねっつぃくんがおかしをたべながらゲームをしていると、
ピンポーンとよびりんがなりました。
「だれだろ、おかあさんがもうかえってきたのかな。」
そういって、ねっつぃくんはげんかんへといきました。
げんかんをあけると、しらないおじさんがたっていました。
「ぼく、おとうさんかおかあさんはいるかい？」
おじさんはこういいました。
「ううん、いないよ。」
ねっつぃくんはこうこたえました。
「そうかい。じゃあ、おじさんとあそぼうか。」
おじさんは、ねっつぃくんのてをつかみ、ひっぱりだそうとしました。
ねっつぃくんはいやがりましたが、ぐんぐんひっぱられていきます。
このままではねっつぃくんはおじさんにどこかへつれていかれてしまいます。
しかし、そこへおとなりにすんでいるおばさんがとおりかかりました。
「あら、ねっつぃくん。なにしてるの？」
とおばさんがいうと、おじさんはいちもくさんににげていきました。
ねっつぃくんはききいっぱつでたすかりました。

　おかあさんがかえってきたとき、ねっつぃくんはいいました。
「おかあさん、こわかったよ〜。しらないおじさんがきて、つれていかれそうになったよ〜。」
「だから、しらないひとにドアをあけちゃだめよっていったのよ。これからはだれですかってきくのよ。」
「うん。］
ねっつぃくんはしばらくおかあさんのそばをはなれませんでした。