信用・信頼の効用とリスク


 信用・信頼は信じた時に得られる自分の利益と考えることができます。話を信用することで有用な情報が得られたり、信頼して任せることで自分に利益をもたらしたりしてくれます。なにより、相手を信じることで、相手との人間関係が深まります。
 一方、信用・信頼はのリスクは裏切られた時の損害です。お金を貸した場合など返って来ないことがあります。甘い話に騙されて詐欺に遭うということも考えられます。いつでも誰でもどんなことでも信じると言うことは大変危険です。かといって、全ての人を常に疑ってしまうと、人間関係がうまくいかないでしょう。
 信用・信頼するかの基準はその人次第ですが、裏切られた時のリスクがあるか、過去の実績、自分と相手との関係、論理性などが考慮されるべきでしょう。
 例えば、毎日会う友人にお金を貸す場合と道であった見知らぬ人に連絡先も聞かないでお金を貸す場合ではリスクの大きさがかなり異なります。例え親友であってもねずみ講を持ちかけられたら信用するわけにはいかないでしょう。また、見知らぬ人の言うことでもリスクがなければいくら信用しても構わないでしょう。噂を信じるのは嘘であっても損害がなければリスクはないと言えますが、終末論を信用することは自暴自棄になるかもしれないリスクがあります。
 また、初めて会う人でも第一印象に騙されることがあります。相手をよく知らないので第一印象だけで、相手を評価してしまうことがあります。話の内容は同じでも印象の良い人は信用して、印象の悪い人は信用しないかもしれません。また、相手はプロなので巧みな話術を駆使して信用させようとします。そうして、相手の話を客観的に判断できず、悪質商法に騙されてしまうのです。お金の絡むことでは疑うことがある程度必要と言えるでしょう。
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