リスクを考慮した自信の持ち方


 自信を持つことには効用とリスクがありますが、その時々にそれを考慮してどの程度自信を持つのかを決めるのが最もいい方法ではないでしょうか。

・自分の能力に自信を持つ場合
 まず、どうしてもやらなければならないことの場合は自信を持ったほうがいいでしょう。自信を持とうが持つまいが、失敗した時の損害は変わりません。ただし、自信過剰になりすぎて努力を惜しんではいけません。
 次に、何かを実行するどうかの決断を迫られている時、自信過剰や弱気は正しい判断を妨げてしまいます。実行して失敗した時の損害が大きいものの場合、自分の実力を今までの実績や、周りからの評価などを考慮して客観的に評価して、成功の可能性を見極めて決断する必要があります。そして、一度実行すると決めたら成功を信じて努力しましょう。
 失敗してもたいしたことがないものには自分の潜在能力を信じて「やればできる」と思って、挑戦していけばいいのではないでしょうか。

・自分の価値に自信を持つ場合
 自分の価値に自信を持つのは精神的にゆとりを持てていいのですが、他者との比較で優位性を感じることに執着しないことが大切です。自分にも価値があって、他者にも価値があることを忘れないことが大事です。

・自分の価値観に自信を持つ場合
 自分の価値観を絶対視して、傲慢に他者に押し付けたり、他者の価値観をひどく批判したりすると人間関係の悪化を招くので、他者の価値観をある程度認め、自分の価値観も見直すことができる柔軟性を持つことが大事ではないでしょうか。

・自分の未来の出来事に自信を持つ場合
 失敗を考え、不安になるよりは、成功を思い浮かべてうきうきする方がいいと思いますが、成功を見越してリスクを冒さないことが賢明です。


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