理想のスタンダード

 こんな感情を抱いたことはないでしょうか?
・あの人のあんな感じ方がすばらしい、あんな人になれたらいいな。
・私はどうして、こんなことを考えてしまうのだろう、こんな自分は嫌い。
・本当はこう思うべきなのに、自分はわがままだな。
・あの人や仲間もそんな風に考えるだろうから、私もそう考えよう。
 人は色々なことを考慮して物事の感じ方を制御しています。
 では、本当の自分の気持ちのスタンダードはどれでしょう。それは、物事が与えられてすぐに出てくる感情が最も近いと言えます。しかし、理性はその感情を制御し、理想のスタンダードに近づくようにしようとするでしょう。例えば、「どんなことでもポジティブに考える」という理想のスタンダードを持っている場合、不幸な出来事で一瞬、悲しみや絶望が訪れたとしても、すぐに前向きにがんばろうと言うやる気が生まれることでしょう。
 しかし、自分のスタンダードを理想に近づけることはそう簡単にいきません。理想と現実があまりにかけ離れていると、自己嫌悪を感じるかもしれません。
 あなたは理想のスタンダードをどのように決めますか?
 憧れの人など、他の人のスタンダードに理想を重ねますか?
 道徳的・社会的に正しいと思えるものを理想にしますか?
 自分の仲間や世の中の多くの人が持つものを理想にしますか?
 自分の理想のスタンダードを決めたら、そんな気持ちに自信を持ちましょう。それが、周囲と違っていても、悪いわけではありません。多数派のスタンダードが道徳的・社会的に正しいスタンダードであるわけではありませんし、自分の気持ちはこの世でたった一つなのですから。
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