Stream of time

木漏れ日に染まる街
秋の空
冷たくなり始めた風が
君の頬赤く染める
あの日くぐった桜並木
色づき始めた紅葉たち
誰にも気づかれぬようにそっと
季節は変わってゆく

速すぎる時の流れに
急かされるように僕らは
振り返ることさえ忘れて
長い道 駆けてきた

今立ち止まって僕は
後ろ振り返る
すべてだと思っていた景色は
幻のように消えて


他愛もない戯れ言を
交わす昼休み
つまらぬ事に涙した
あの放課後
学舎にも時が巡り
友の声は消え果てて
今は我知らぬ誰かの
笑い声 響いている

永遠だと思っていた
時もいつか終わり迎えて
広すぎる荒野に一人
取り残される

目の前に続くのは
限りなく遠く長い道
地平線 目を凝らしてみても
その先は霞んでいる

遙かな空の高みから
友達の声が聞こえる
立ち止まっている僕を
優しく叱っている
励まされながら
叱られながら
僕らは歩いていく


いつこの旅が終わるのか
僕にはわからない
けれどもこの旅が終わるとき
道は光輝く


ヒトリシズカ
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