『霙』

みぞれ混じりの雨
冷たい雫
窓を叩く音が僕を締め付ける

雨に濡れ凍えてるのは
きっと君じゃなくて
両膝を抱えている僕なんだろうけど


暖かい毛布にくるまっても
ミルクティーを飲んでも
僕の身体の奥底はまだ凍り付いたまま

こんなとき君ならば
凍り付いたままの僕を
そっとそっと抱きしめて溶かしてくれるのに

今君を失った
甲斐性無しのこの僕は
何をすることもできずに
ただ膝を抱えてる


ヒトリシズカ
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