自分主権


 「これは運命だから」とやる前からあきらめる人がいます。偶然に起こったことでも人がそれを信じたときにそれは運命になるのでしょう。そう信じた方が自分のした選択や置かれた状況に疑問を抱くことなく、悩まないで済むし、あきらめをつけることができます。そんな思い込みで人は幸せを感じたり、不幸を嘆いたりするのです。しかし、思い込みだからこそ、運命というものは変えることができるのです。
 「どうせ〜だから」と今の力でできないことをあきらめてしまう人がいます。したいことをするだけの力がないからと自分に言い訳をしているのです。目の前の壁が高いからと逃げているということもできます。今のままではできないしたいことをするためには努力する必要があるのです。どれだけの強い意志をもってそれをしたいのか。願望が強いほど、人は強い向上心をもって努力を重ねることができるはずです。
 自分の生き方を決める主権はやはり自分にあります。自分以外の人の意見や要望は決めるために参考にするに過ぎないのです。例え、それらの意見と全く異なる決定をしてもそれが正しいならいいのです。民主主義ではないのだから。思い切った決断をするときはそんな独裁的な決定のみが足を動かしていくのでしょう。周囲の反対にあっても、自分の信念に基づいて、本当に正しいものを選べるというのはとても素敵です。
 進みたい道を選んだとしても、現在歩いている道から今すぐ外れることは難しいでしょう。やはり、それなりの準備というものが必要となるでしょう。裸一貫で行くのか、万全を期して自信を持って行くのかはその人次第です。しかし、小さな一歩だとしても今から始められることがあるでしょう。その一歩をしっかりと踏みしめることが自信へとつながっていくことを願っています。

となかいの初めの一歩
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